頭になる材料の綿を示すゴラル客員教授
レポート
- 2022.12.08
- REPORT
経済学部の学生がウクライナの「モタンカ人形」作りをゴラル客員教授から学びました
ウクライナ出身のナディヤ・ゴラル客員教授が担当する経済学部の「実践力育成F」の授業で、11月17日から12月8日まで4回にわたり図書館有瀬館5階ラーニングコモンズを活用して同国の伝統的な「モタンカ人形」作りを学びました。
「モタンカ」とはウクライナ語で「巻く」を意味します。モタンカ人形は針を使わずに綿、きれ、ひもなどを使って作る人形で、同国ではお守りとして作られています。ロシアによる軍事攻撃が始まった今年2月以降、兵士や住民の無事を祈って盛んにつくられるようになりました。
受講した学生は1~3年次生の約30人。各班に分かれ、伴ひかり教授はじめ経済学部の女性教職員が運営をサポートしました。ゴラル客員教授はパワーポイントで人形について説明した後、綿とガーゼで頭を作り、毛糸を切って髪にして、カラフルな糸やひもを巻いて次第に人形に仕上げていく過程を指導しました。学生たちは美しいレースやリボンを使って胴体を作り、人形を完成させました。
学生たちは初めての経験とあり、「難しかったけど異文化に触れる楽しい作業でした」などと話していました。
ゴラル客員教授は「伴教授に案内してもらって材料は日本で調達することができました。学生たちはみんな手先が器用で上手です。日本でもウクライナからの避難民が祖国の平和を祈って各地でモタンカ人形作りの講習会を開いています。ウクライナの文化を知ってもらうきっかけになればうれしいです」と、話していました。
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経済学部の約30人の学生が受講
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顔の説明をするゴラル客員教授
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学生を指導するゴラル客員教授
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好きな色の毛糸を選ぶ学生
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完成したモタンカ人形を手にする受講生ら