講義をする井上教授
レポート
- 2024.08.23
- REPORT
経済学部の井上教授が大丸神戸店でワークショップを実施しました
経済学部の井上善博教授が8月11日にワークショップ「ゼロからはじめるデザイン思考」を大丸神戸店1階のメインステージ前で実施しました。
大丸神戸店とは、2018年に「地域社会の活性化と生涯学習の振興に関する包括連携協定」を締結し、将来を担うこどもたちの創造性を高めることを目的としたワークショップ「もとまち こども大学」を中心に、年間を通してさまざまな取り組みを実施しています。
今回のワークショップは、夏休み特別企画として4日間開催するプログラムの第3回目にあたり、小学生とその保護者10組22人が参加しました。経済学部の井上善博教授進行のもと、井上ゼミ3年次生の澄虎太郎さん、田中蒼馬さん、谷川慎太朗さん、森田歩夢さん、鹿島紗希さん、島本瑚々音さん、藤村ふうかさんがサポートを務めました。
はじめに、人間が持っている知識について、「形式知」と「暗黙知」の2つに分類されることを普段の生活場面を例に説明しました。「形式知」は、カレーを作る際の、食材を切る、煮込む、ルウを入れるなどの手順のように言語での表現や数値化が可能な知識のことを言います。対して「暗黙知」は、カレーを美味しく作りたいと思うことや、家庭ならではの隠し味など、個人の中に潜む経験や価値観などが該当します。これらの「形式知」と「暗黙知」から、自分がどうしたいかを考え、失敗を繰り返しながら目標に近づくことが「デザイン思考」であると伝えました。
次に、アジャイル型開発について紹介しました。アジャイル型開発は初めから厳密な仕様は決めず、テストと失敗を繰り返しながら開発を進める手法です。参加者は、これに関する計算問題を解いた後に、パズルを使用したワークを行いました。パズルでは直線とカーブの道を組み合わせて、スタート地点からゴールへの道筋を考えました。いくつかの障害物があり、それを避けて道を作ります。デザインを頭の中で考え、実際に道を作り上げ、最後に自動ミニカーを走らせて道が正しくつながっていることを確認しました。
参加した保護者の方からは、「子どもが楽しめていたので参加して良かった」「頭を使うのが楽しかった」などの感想を聞くことができました。また、参加した学生からは、「普段関わりが少ない小学生の子どもたちとワークショップができてとてもいい経験になった」などの感想がありました。
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パズルを使用したワーク
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参加者をサポートする学生
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集合写真