在神戸ウクライナ名誉領事館を見学する幹部教職員ら
レポート
- 2024.10.29
- REPORT
ポートアイランド第2キャンパスに在神戸ウクライナ名誉領事館と松口正記念ウクライナ研究センターを開設しました
在神戸ウクライナ名誉領事館と神戸学院大学松口正記念ウクライナ研究センターがポートアイランド第2キャンパス1号館4階に開設され、学校法人神戸学院と神戸学院大学の幹部教職員を対象に10月28日、内覧会が開かれました。11月下旬に開所式を予定しています。
日本で初めての同国名誉領事館は、関西における日本とウクライナの2国間文化・学術交流の拠点としての役割が期待されています。名誉領事を務めるウクライナ研究会会長で本学国際交流センター所長の岡部芳彦経済学部教授がウクライナ訪問の際に持ち帰った品を中心に同国の工芸品・民芸品、地図などを展示しています。名誉領事館と、ウクライナ関係の書籍などを備えた隣接の研究センターを参加者で見て回り、岡部教授からレクチャーを受けました。
名誉領事館は本学客員教授を務めるセルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ大使からの要請に応じて設置を決めました。旅券発給などの業務は行わず、同国の文化や歴史を広く知ってもらう活動を重視します。窓際に飾った旗はウクライナの国旗、少数民族クリミア・タタールの民族旗、いずれも兵庫県と「創造的復興の理念に基づく復興支援に関する覚書」を締結しているイヴァーノフランキーウシク州とミコライウ州の州旗、本学と学術交流協定を締結したリヴィウ工科大学のあるリヴィウ市の市旗です。ほかに、お守りとして最近日本でも知られるようになった、布と糸で作る素朴なモタンカ人形などが飾られています。
また、研究センターはシール・ラベルなどの印刷・加工、販売を行うグループ企業のホールディングカンパニー「株式会社OSPホールディングス」(松口正代表取締役)からの寄付で運営し、岡部教授が所長を務めます。アジア太平洋地域で初のウクライナ研究に特化した施設で、ウクライナ研究者の支援、駐日ウクライナ大使館関連事業の支援などにもあたります。
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名誉領事を務める岡部芳彦教授
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展示されているウクライナのモタンカ人形など
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関西における日宇交流拠点としての期待が高まる在神戸名誉領事館
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名誉領事館の壁にはウクライナ全土の地図
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窓際にはウクライナの国旗や州旗など
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研究センターを案内する岡部所長
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研究センターの本棚