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経済学部だから学べること

レポート

  • 2024.07.30
  • REPORT

線香の種類を説明する関谷教授

経済学部の関谷次博教授が大丸神戸店でワークショップを実施しました

経済学部の関谷次博教授が兵庫県線香協同組合と連携し、7月27日にワークショップ「地域と伝統産業について学ぼう!~香り袋づくりを通して淡路・日本の香りの世界を体験してみよう~」を大丸神戸店1階のメインステージ前で実施しました。

 

大丸神戸店とは、2018年に「地域社会の活性化と生涯学習の振興に関する包括連携協定」を締結し、将来を担うこどもたちの創造性を高めることを目的としたワークショップ「もとまち こども大学」を中心に、年間を通してさまざまな取り組みを実施しています。

 

今回のワークショップは、夏休み特別企画として4日間開催するプログラムの第1回目にあたり、小学生とその保護者10組24人が参加し、関谷次博教授進行のもと、関谷ゼミ4年次生の江崎佑菜さん、三輪萌恵香さん、宮武千代さんがサポートを務めました。

 

前半は関谷教授が、伝統産業と線香について講義を行いました。

 

はじめに、夏休みの自由研究の取り組み方について、「好きなことをとことんやってみることが成績を伸ばす秘訣で、自由研究もその一つ。自由研究とは、自分の好きなものを研究することなので、ぜひ一生懸命に取り組んでほしい」と子どもたちに語りました。また、自由研究では、インターネットで調べることだけではなく、「やってみる」「つくってみる」「ふれてみる」を大切にして、記憶に残る研究に取り組んでほしいと伝えました。

 

続いて、兵庫県の伝統産業として、かまぼこ、しょうゆ、くつした、マッチを紹介した後、今回のワークショップのテーマである線香を取り上げ、淡路島が生産量日本一であることや、生産の中心地としての歴史がある淡路市江井地区について紹介しました。

 

また、線香には杉線香と匂(におい)線香の2種類あり、杉線香はお寺で香るような匂いであるのに対し、匂線香はタブノキの皮を原料とするため匂いが弱く、香料を用いてさまざまな匂いの線香を作っていると説明しました。線香の歴史についても説明し、現在はお寺やお仏壇などで使われるイメージが強いが、もともとはカバンやタンスに入れて、香りを楽しむものだったと紹介しました。

 

後半は、兵庫県線香協同組合の谷口太郎さんによるワークショップが行われました。

 

制作する匂い袋の材料で、天然植物の香料である「老山白檀(ろうざんびゃくだん)」「龍脳(りゅうのう)」「桂皮(けいひ)」「大茴香(だいういきょう)」「山奈(さんな)」「丁子(ちょうじ)」「ラベンダー」の7種類の特徴を説明し、参加者はそれぞれの香りを体験しました。

 

続いて、メインの「匂い袋づくり」がスタート。10cmほどの調合瓶に、半分弱ほどの高さまで好きな香料を入れて振り混ぜて、オリジナルの香料を作っていきます。谷口さんや関谷教授、学生たちは、参加者のテーブルに着いて、調合に悩む参加者にアドバイスをしたり、香りの特徴について説明したり、参加者と会話をしながら一緒に制作に取り組みました。参加者たちは最後に好きな色の布袋に香料を詰めて、世界に一つだけの匂い袋を完成させました。

 

参加者からは、「お香の材料を見たり匂ったりできて、とても楽しかった」「匂いの感じ方も親と子どもで違い、親子で楽しく勉強できた」などの声が寄せられました。

 

また、運営サポートを務めた学生からは、「自分たちもゼミのなかで匂い袋づくり体験をしたが、それを生かして子どもたちと交流できてよかった」との感想がありました。

  • 匂い袋の作り方を説明する谷口さん

  • 参加者をサポートする学生

  • 参加者をサポートする学生

  • 参加者をサポートする学生

  • 集合写真