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LEARNING

経済学部だから学べること

レポート

  • 2018.07.25
  • REPORT

板倉範幸さん

あらゆるモノがネットにつながるIoTをテーマにした講演会を開催しました

経済学部では、企業人から産業界の動向を聞く講演会を開催しています。

 

今回はIoT(モノのインターネット)をテーマに7月20日に開催しました。
講師は板倉範幸さんです。

 

板倉さんは、三菱重工業明石製作所、新キャタピラー三菱を経て、西菱エンジニアリング常務取締役を歴任し、現在は新産業創造研究機構(NIRO)技術アドバイザー、認定NPO法人産業人OBネット理事として活躍されています。

 

あらゆるモノがネットにつながるIoTやビッグデータ分析、AI(人工知能)技術などにより、産業や社会のあり方が大きく変容しています。製造業では、工場内の機器同士、工場同士が通信で常時つながり、生産の見える化・効率化が進められています。

 

IoTの活用は製造現場だけではありません。建設分野、医療分野、金融分野などにも浸透しつつあります。法人向けだけではなく、遠隔地からスマホで自宅の状況がわかるスマートホームのサービスもあります。

 

講演の内容は次のようです。

 

 

皆さんが使っているスマートフォンがIoTを促進しています。スマホにAIを結びつけることで、非常に高度な情報処理を行うICT(情報通信技術)が構築されています。

 

日本はICTを取り込めていないため、生産性は主要先進8か国では最下位になっています。

 

インターネット、クラウド、ビッグデータをリードするのはグーグル、アマゾン、フェイスブックなどことごとく米国企業です。しかし、IoTはモノをインターネットにつなげるので、モノづくりに長けた日本の出番はあるはずです。

 

IoTをてこに日本が復活するチャンスはあります。

AIによってなくなる職種が発表されて話題になりましたが、大丈夫です。

人間はロジック・計算力ではAIに負けても、美味しい・美しいと感じるなどの「感情」ではAIに勝ります。

 

人間の最大の武器はコミュニケーション能力で、これが人間が一番得意とする分野です。

今後、AIやロボットに代替される仕事はありますが、人間にしかできない仕事はあります。

日本が強い製造現場でのIoT活用で主導権の確保を狙う。