LEARNING
小野晋也さん
小野晋也さん
1年生が経済学部で勉強を始めて2ヵ月経ちました。 この時期に、これからの大学生活をいかに過ごすかを考え、これからの人生に思いを巡らせることは大事なことです。
そこで、小野晋也(橿樹舎舎主)さんをお招きして 「人は、なぜ学ぶのか~大学生活の入り口で考えてみよう~」をテーマにした講演会を5月31日に開催しました。
小野さんは、衆議院議員を5期務め、文部科学副大臣などを歴任され、現在は愛媛県新居浜市を拠点して、人材の育成に取り組んでおられます。
「なぜ学ぶのか」について、一生涯を貫く「夢」を見つけるため、よりよく生きる「知恵」を得るため、尽きることのない「元気」の源を養うため、であると整理されました。何度も強調されたのは、「夢が持てないのは、勉強不足」という言葉です。
人生を貫いて実現したいと考える「夢」には、自らの真の願望、自分にできること(シーズ)、社会が自分に求めていること(ニーズ)が必要。この3つが重なるところに描き出した夢こそが、その人の人生を貫く夢になる。自らの真の願望、自分にできること、社会が自分に求めていることの3つを知るために、勉強しなければならないと力説されました。
内村鑑三『後世への最大遺物』(明治30年)を引用され、「金、事業、思想・文芸は価値があるが、誰もが遺すことはできない。誰でも後世に遺すことができるものは、勇ましい高尚なる生涯である」として、「本物の人間」になる人生を送らないといけないと、講演を締めくくられました。