日・ウクライナ経済復興推進会議に出席した岡部教授(右から3人目)
レポート
- 2024.02.20
- REPORT
ウクライナ研究の専門家・岡部芳彦経済学部教授が日ウクライナ経済復興推進会議の文書披露式に出席しました
日宇両政府などが共催して東京・経団連会館で2月19日に開かれた「日ウクライナ経済復興推進会議」に出席した経済学部の岡部芳彦教授(国際交流センター所長)が兵庫県の代表としてウクライナの協定州との覚書を交換しました。
ウクライナ研究の専門家として知られる岡部教授は現在、兵庫県の「創造的復興」の理念を活かしたウクライナ支援検討会の座長を務めています。同検討会はウクライナの復興支援に阪神・淡路大震災での兵庫県の経験を活(い)かす方策を探る議論を続けています。これまでにJICA(国際協力機構)などとも協力し、ウクライナからの視察団を受け入れ、現在は、義手義足の提供・訓練やこころのケアなどの分野での協力を行う方向です。
また、ウクライナの2州と協力協定を締結し、式典ではデニス・シュミハリ首相と岸田文雄首相の前で協定の内容が紹介されました。今回の会議では、岡部教授は斎藤元彦知事の代理として、今後元彦同県東京事務所長とともに登壇しました。イヴァーノフランキーウシク州スビトラナ・オニシュチュク知事とミコライウ州のヴィタリー・キム知事の代理で、本学の客員教授でもあるセルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ大使も登壇しました。
岡部教授は「ウクライナ復興会議はこれまでスイスのルガーノ、イギリスのロンドンでも開催されてきましたが、今回は、2国間で開催される世界で初めての復興を目的とした会議です。一方、兵庫県の『創造的復興』の理念を活かしたウクライナ支援検討会も、地方自治体が独自に設立した世界で初めての復興会議で、兵庫県、県民、県内在住ウクライナ人の参画と協働による取り組みを世界に向けて発信できたことは非常に意義深い」と語りました。
2月23日には、同検討会の取り組みなどを紹介するシンポジウムが神戸市内で開催されます。
文署披露式を行った「日・ウクライナ復興推進会議(日本語チャンネル)」の動画はこちら
TBS NEWS DIG「農業ITデジタルなどの分野で日本企業とウクライナで50以上の協力文書 日・ウクライナ経済復興推進会議」の動画ニュースはこちら