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経済学部だから学べること

レポート

  • 2022.09.20
  • REPORT

生活様式の変化について説明する関谷教授

経済学部の関谷教授が大丸神戸店でワークショップを実施しました

経済学部の関谷次博教授が兵庫県線香協同組合と連携し、9月17日に大丸神戸店6階M BASEで、「香り袋づくり体験 ~地域と伝統産業、淡路の香りの世界~」を開催しました。

 

この企画は、兵庫県内5国それぞれの国(但馬/丹波/播磨/摂津/淡路)の産業や技術に着目し、次代を担う各地のアーティスト、クリエイター、職人の技を繋ぎ、兵庫県のモノづくりの素晴らしさを世界に発信することを目的とした「ひょうご国 ~HYOGO産を世界に発信するPROJECT~」(神戸ファッション協会主催)が同店で開催されることに合わせて実施。当日は5人が参加し、関谷次博教授と兵庫県線香協同組合の谷口太郎氏が講師を勤め、同学部1年次生の鷲尾柊空さん、米山佳那さんがスタッフを務めました。

 

最初に関谷教授が地域と伝統産業の関係性についてレクチャー。戦後そして日本の高度経済成長と在来産業論から、淡路の伝統産業である線香が時代のニーズに合わせて、伝統は守りつつ進化していることについて語りました。

 

次に谷口氏が匂い袋づくりの説明を行いました。今回使用する匂い袋の材料、天然植物の香料である「白檀」「龍脳」「桂皮」「大茴香」「山奈」「丁子」「ラベンダー」7種類それぞれの特徴を解説。特に「白檀」はとても貴重で10年以上も香りが続き、香水にもよく用いられていると説明しながら、香りの調合を体験してもらいました。

 

香原料を詰める香り袋や包材は、学生たちがセレクトし事前に準備したものです。金襴やちりめんの袋に菊結びをあしらった飾り紐を3色の中から選んでもらい、オリジナルの「香り袋」が完成しました。

 

最後に、淡路島で線香の製造に携わる14の工房がこれまで培った経験を生かしながら、伝統と現代、西洋と東洋の融合を試みた作品「Le Mariage」を紹介。香りだけではなく煙の形や色、灰の落ち方、燃える音にまでこだわって線香を作っており、伝統産業が現代的な感性に従って線香作りに取り組んでいることを伝えました。

  • 香りの調合について説明する谷口氏

  • 学生らが準備した香袋と飾り紐