地域と伝統産業について説明する関谷次博教授
レポート
- 2022.06.27
- REPORT
関谷教授 こども大学
経済学部の関谷次博教授が兵庫県線香協同組合と連携し、6月25日に神戸三宮サテライトで、KOBEこども大学「地域と伝統産業について学ぼう!~淡路島から日本の香りの世界を体験してみよう~」を開催しました。
当日は小学生とその保護者7組の親子が参加し、関谷ゼミの鷲尾柊空さん、土肥千沙綺さん、米山佳那さん(いずれも同学科1年次生)3人の学生がスタッフを務めました。
最初に「地域と伝統産業について学ぼう!」と題して、関谷教授が兵庫県の地場産業である姫路市に1700年間続く「かまぼこ」、淡路市に150年間続く「お線香」など具体例を挙げて説明しました。
また、「お線香はお寺やお墓でご先祖様にお供えするためのものであるが、用途はそれだけではなく、本来は『香りを楽しむためのもの』で線香以外の香りの楽しみ方の一つを本日皆さんに体験いただきたい」と語りました。
次に、兵庫県線香組合の谷口太郎さんが淡路島で作られている伝統産業の線香について、「数百種類の香りの原料を使い20~30種類をブレンドし、香りだけではなく、煙の形や色、灰の落ち方、燃える音にまでこだわり線香を作っている」と話しました。
また、ワークショップで使用する匂い袋の材料、天然植物の香料である「白檀」「龍脳」「桂皮」「大茴香」「山奈」「丁子」「ラベンダー」7種類それぞれの特徴を解説。特に「白檀」はとても貴重で10年以上も香りがつづき、香水にもよく用いられていると説明しました。
伝統産業や線香について学んだ後は、いよいよ「匂い袋づくり」です。一つ一つの香りを確かめながら、子どもたちがそれぞれの好みの香りを調合しました。
谷口さんも驚くようなに香りも出来上がり、終始笑顔でワークショップが進みました。香料の一つ「龍脳」を入れることで2か月後にはまた違った良い香りになることを聞き、子どもたちや保護者の方も数か月後が楽しみの様子でした。
イベントを通して「世界でひとつだけのオリジナル匂い袋をつくることができてとても楽しかった」「地域毎にさまざまな伝統産業があることを知ることができとても有意義な時間でした」などの声が寄せられました。
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線香と香料について説明する兵庫県線香協同組合の谷口太郎さん
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香りを確認しながら調合を行う参加者
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匂い袋づくりの説明を行う学生