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LEARNING

経済学部だから学べること

経済学部の特長

経済と経済学

経済とは、人間の生活に必要なモノやサービスの生産・分配・流通とその消費や投資に関わる活動で、またそれらを通じて形成される社会的関係の総体を言います。こう書くと少し堅苦しく感じるかもしれませんが,私たちは生まれた瞬間から経済の中で生きており、経済はとても身近なものなのです。むしろ、身近すぎて空気のような存在になってしまい、何をどう学ぶのかということについて実感がもてなくなっているかもしれません。けれども、経済は空気とは違い、たくさんの人間の意思決定や行動によるもので、そこに経済学の大きな役割があるのです。

例えば、映画鑑賞券には「学生割引」がありますが、学生に対して温情で割引いているのではありません。経済学では「価格差別」といって、均一価格にしない方が映画館は儲かることを説明できます。経済学を基礎から学び、経済学的なモノの見方や考え方を身に付ければ、学割のような身近なことから、貿易自由化や消費税増税などのニュースになるような経済問題まで論理的に考察できるようになります。

経済学とノーベル賞

経済学の定義は一様ではありませんが、経済やその中で生じる経済現象が研究の対象であることには異論はないと思います。そして、自然現象とは異なり、経済現象は多くの経済主体(家計、企業、政府等)の意思決定や行動の合成結果であること、必ずしも意図した結果ではないことは重要です。誰も景気が悪くなるように行動しているわけではありませんが、景気が悪化し失業者が増えることがあるのです。したがって、例えば、失業の原因を解明し、失業率を低める政策を提言することは経済学の第一級の仕事の1つです。このように、経済学には経済問題の原因を解明し、治療する処方箋のような役割があるのです。

社会科学系の学問分野でノーベル賞(アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞)が与えられるのは経済学だけです。ノーベル賞は人類に対して最大の貢献をした者に与えられる賞とされますが、上述したような社会的役割が経済学にはあるからだと思います。

経済学の課題

経済学の課題としては、まずは、経済主体の行動やそれが市場に及ぼす影響、および市場間の相互作用について分析する必要があります。また、経済全体で生産や物価、利子率などがどのように決まるのか、また、その結果が経済システムにどのようなフィードバックをもたらすかを解明する必要があります(経済理論分野)。また、現実の経済をよりよくするための経済政策や制度を提言する必要があります(経済政策分野)。現実の経済を把握し、経済理論が正しいかどうかの検証や経済政策効果の評価を行う必要もあります(計量経済学分野)。さらに、経済主体の行動や意思決定を特徴づける経済システムは時代や国によって異なるので、歴史分野や国際分野がその違いを明らかにする必要があります。

また、現代は、経済のグローバル化が進展する一方、さまざまな違い(多様性)を尊重・克服し共生していかなくてはならない時代です。また、人工知能をはじめとした技術進歩は急速で、人間の仕事の大半が奪われてしまうという試算さえあるほどです。さらに、経済活動が気候変動や環境汚染など人類の存続に影響を及ぼしかねない問題を引き起こしている状況でもあります。そして一方で、医学の発達により人生100年時代も現実味を増しています。このような時代にあって、経済学の役割はますます重要になっていると確信しています。

経済学を学ぶ意義

大学で4年間も学ぶのですから、対象の学問は面白い方がいいでしょう。「経済学は難しい」というイメージをお持ちの方もおられますが、経済学はとても面白い学問だと思います。例えば、なぜ航空券の早期の予約は割引率が大きいのか、なぜ消防や警察のサービスは民間ではなく公的に供給されるのか、電気、ガス、鉄道、鉄鋼などの産業では極めて企業の数が少ないのはなぜか、経済成長率の高い国と低い国では何が違うのか、貨幣がなければどれだけ不便か、なぜ日本は生糸を輸出していた時代もあったのに今は輸入しているのか、為替レートはなぜ変動するのか等々、興味は尽きません。経済学を学べば、こういった問題を論理的に考察することができるようになります。

経済学を学ぶということは、経済を読み解く地図を手に入れるということだと思います。卒業後、実社会で仕事をする上で、また、人生100年時代を豊かに生き抜く上で、経済を読み解く地図をもっていることはとても重要なことだと思います。また、公務員採用試験や公認会計士・中小企業診断士などの資格試験には、経済学が試験科目として含まれていますから、受験する人にとっては直接役に立つわけです。

さらに、経済学部での学びを通して、専門知識を修得するだけでなく、思考力・判断力・表現力や主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を修得することが期待できます(ディプロマ・ポリシーを御覧下さい)。これはどのような職場・地域・家庭でも必要なことだと思います。 最後に、イギリスの経済学者、アルフレッド・マーシャル(1842-1924)の言葉を紹介しましょう。彼の残した有名な言葉に、”Cool heads but warm hearts” があります。これは、経済学徒には、冷静な頭脳と温かい心が必要だという意味です。が、少し見方を変えると、経済学の学びを通して、冷静な頭脳と温かい心を身につけようということではないでしょうか。

経済学部の13の強み

1. 充実したスタッフ

本学部には、経済理論、歴史、政策、国際経済、地域経済、統計・計量など様々な分野の経済学の教員はもちろんのこと、経営学分野、法学分野、情報分野が専門の専任教員も揃っています。その中には、実務経験のある教員や社会活動に参画する教員も相当数います。したがって、経済学の体系的で幅広い専門知識を修得するとともに、それを基礎にしながら経営学、法学および情報分野についての深い学びや実践的および主体的・対話的な学びも有瀬キャンパスだけで可能です。

2. コース制

将来の目標に応じて、「生活経済コース」、「企業経済コース」、「公共経済コース」の中のいずれか1つのコースに2年次後期より属することになります。所属コースは2年次前期に行われるゼミの選択と同時に決定されるので、コース選択までに時間は十分にあります。コース科目から所定の単位数を取得することが卒業要件の1つとなり、将来の目標に向かって体系的に学ぶことになります。

※ 「3つのコースと7つのプログラム」はこちら

3. プログラム制

プログラム制は、所定の資格取得や科目履修を満たした者に対して修了証書を授与する制度です。3年生までに取得できた場合は就職活動でもアピールできます。日英両言語併記のため、留学などの際にも利用できます。どのコースに所属していても、いくつでもチャレンジできるのが特徴です。具体的には、「FP(ファイナンシャル・プランナー)・ライフプランニング」、「公務員・経済学検定試験」、「簿記・会計」、「情報処理・MOS」、「教員養成」、「グローバル・ビジネス」、「ビジネスリーダー養成」の7つのプログラムが予定されています。

※ 「3つのコースと7つのプログラム」はこちら

4. 社会のニーズに応えた実践的教育の充実

経済学部では、コースやプログラムの学びを補強し、資格取得や就職活動にはもちろん、社会人になっても役に立つ「実践力アップ講座」シリーズを卒業単位になる正規授業として用意しています。1年次から本人の希望に応じて受講でき、数的処理、文章読解、企業研究・進路選択、SPI対策、法学基礎といった就職活動や公務員試験対策の科目に加えて、簿記やファイナンシャル・プランナーといった資格対策の科目、また、TOEIC®やビジネス英語といったグローバルな活躍を視野に入れた科目までありとあらゆる分野を取りそろえ、即戦力となる社会人としての実践力を鍛えます。

5. 主体的にデザインできる重層的で体系的・実践的な学び

例えば、公務員を目指す人は、公共経済コースを選択し、公務員試験対策や公共経済に関する「コース科目」を体系的に履修することになります。そして、「実践力アップ講座」シリーズの中の公務員試験対策科目を受講しながら、「公務員・経済学検定試験プログラム」にチャレンジすることも可能です。つまり、「コース制」を縦糸、「プログラム制」を横糸に例えれば、「実践力アップ講座」を活用しながら、目標に向かって主体的に自分の学修をデザインし、重層的で体系的・実践的な学びを織り成すことができます。

6. 計量・情報分野の充実

膨大なデータから経済・統計理論に基づいて的確に分析できる能力は、様々な職場で必要とされています。経済学部では、統計学、計量経済学、情報処理概論、情報処理、経済データ処理など、計量・情報分野の科目も充実しています。また、「情報処理MOSプログラム」は、経済的な視点を学び、就職後も一段高い視点から情報を処理する高度かつ「自分の頭で考える」技術者の養成を目指します。

7. 指導教員制と学修成果の可視化

1年次から4年次まで指導教員制をとっています。経済学部の学修ポートフォリオは「学修成果の可視化」に基づいて到達度を把握しつつ、学期ごとに自身の「学習シート」を作成して省察を行い、次学期に向けて取り組むべき課題を見つけるなど、自らの学修をデザインし、ステップアップを図っていくような自律的な学修の促進を支援する機能を持っています。

8. 初年次教育の充実

初年次教育にも力を入れています。大学での学修が円滑になるよう、1年次、入門演習、入門ミクロ経済学・入門マクロ経済学、ICT実習は全員受講することになっています。入門演習は指導教員による個別の演習と、全学生を対象にした全体講義の組み合わせから構成されます。全体講義におけるほぼ全員の教員によるミニ講義や、経済学部独自に作成した初年次教育用テキスト『経済学は生き抜く智剣』は経済学部での学びや2年次のゼミ・コース選択の際の指針となっています。

9. 主体的・対話的で深い学び

2年次後期から始まる専門演習(少人数ゼミ)では、発表や討論、卒業論文の作成を通じて主体的・対話的で深い学びを実践します。最近では、ゼミ単位でのアクティブ・ラーニングも活発に行われています。地域のまちづくり活動や神戸市や民間の主催する政策提案コンテストへの参加,地元企業とのコラボレーション,新聞社の主催するコンテスト形式の株式投資プログラムの活用,学内あるいは学外との対抗ゼミ、国際交流などです。このような活動により、ディプロマ・ポリシーに掲げたような専門知識・技能、思考力・判断力・表現力等の能力、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を身に付けることが期待できます。

10. 地域で活躍できる人材育成

「公共経済コース」では地方自治体や地方の公益組織および地元金融機関で活躍する人材の育成を目指します。また、地域経済論、地域創成論、地方財政論など地域に直接関連した科目を配置し、地域で活躍できる人材を育成します。

さらに、演習教育の一環として、自治体などが主催する課題解決型コンテストに参加し、課題解決型学習(Project-based learning: PBL)に取り組むゼミもあります。例えば、地元の企業が抱える課題について調査、研究するプロジェクト「Mラボ課題解決ラボ」、神戸市が募集する、農漁業者と大学生、企業がタッグを組み、地元の農水産物を使った新商品等を開発し、その魅力を全国に発信する「KOBE“にさんがろく”PROJECT」、神戸市西区が募集する連携事業「大学・西区連携まちづくり活動」等にゼミ単位で積極的に応募し、アクティブ・ラーニングを実践しています。

11. グローバルに活躍できる人材育成

国際経済分野科目および実践力アップ講座の語学関連科目の履修や、「グローバル・ビジネス」プログラムを通して異文化理解力を高め、グローバルに活躍できる人材を育成します。

また、教育・研究での国際交流を通して、学生が多様性に触れる機会を提供してきました。2015年には「日露青年交流事業」に学部学生が提案した「日露アニメ・オタク文化学生サミット」が採択されモスクワ大学を訪問しました。2016年には、日本政府が推進する対日理解促進交流プログラムの一環として「第2回日露アニメ・オタク文化学生サミット」を経済学部の教員と学生が中心に準備をすすめ、神戸学院大学で開催しました。また、この年、経済学部はモスクワ大学心理学部と学部間協定を締結しました。2017年、2018年の夏にはニジニノブゴロド国立言語大学(ロシア)からのインターン生を迎え、学生間の交流を深めています。

経済学部は、ウクライナ国立農業科学アカデミー・アグロエコロジー・環境マネジメント研究所(2014年)とウクライナ大統領附属国家行政アカデミー(2017年)と学術協定を結び、互いに訪問し研究報告を行い、本学部の紀要でウクライナ特集を組むなど交流を深めています。

12. 教員免許、学芸員、スポーツサイエンス・ユニット

経済学部では、以下のような資格が取得可能です。

中学校教諭一種免許状(社会) ※
高等学校教諭一種免許状(地理歴史、公民) ※
学芸員 ※

※ 指定科目の単位修得者が取得できる資格。

経済学だけでなく、スポーツを多面的に学びたい人のためには、スポーツサイエンス・ユニットがあります。1年次に行われる選考を経て、2年次よりスポーツサイエンス・ユニットでスポーツの専門的知識や技術を学びながら、地域社会とのつながりの中で実践的な指導法やコーチング方法、トレーニング指導法などを修得します。卒業要件として経済学部の専門科目も所定の単位数が必要ですから、経済学の基礎もしっかり抑えて卒業することになります。

13. 顕彰制度

経済学部にはプログラム制以外にも、独自の顕彰制度として以下の制度があります。

経済学部長賞
セメスター毎に、経済学部の評価基準に基づいて修得した学業成績を得点化し、高得点の学生を成績優秀者として表彰いたします。

経済学部優等賞
FP1・2級検定または簿記1・2級検定に合格した学生を表彰いたします。

経済学部賞
優れた卒業論文を作成した学生に経済学部賞を、それを指導した教員に指導賞を授与しています。各ゼミの指導教員から推薦された候補論文について、複数の教員が厳正な審査を行い優秀な論文に経済学部賞を授与いたします。